Director's Message
ヴィルトゥオーソ・ミュージック・センターのWEBサイトへお越しいただき、ありがとうございます。 この度新しく公式WEBサイトがオープンいたしました。このシンガポールの地で2001年に当スクールを設立して、今日に至るまで、多くの生徒達が門をくぐり、そして巣立っていきました。バイオリンを通して皆さんの色々な人生のストーリーに登場させていただいたことに感謝しています。
当スクールには、シンガポールで、バイオリンを始めたいという生徒さんはもとより、シンガポールにお越しになる前にバイオリンを習っていたので、当地でお教室を探して、大人になって音楽を始めてみたいと始められる方など、様々な背景から、生徒さんが通われてまいります。当スクールでは、バイオリン以外の楽器の指導の御相談もお受けしておりますが、ここでは、少しだけバイオリンのお話しを書きたいと思います。
まず、私が、バイオリンを始めたきっかけのお話をします。私の4歳の誕生日に、私の父が 四歳の誕生日に 「このバイオリンは、雅子の一生のお友達になるかもしれないよ」と小さなバイオリンをプレゼントしてくれました。その父の言葉は、幼い私に魔法をかけ、その言葉通りに今も私の大切な大切なお友達であり続けてくれています。4歳で手にしたバイオリンと共に、とても穏やかな先生とバイオリンを自らも弾いていた厳格な父のもと、私のバイオリンの練習の日々が始まりました。もちろん、楽しい時も苦しい時もありましたが、心から私の上達を願う両親や先生方のサポートに支えられながら、バイオリンと共に成長してきました。バイオリンは、良くも悪くも自分の声や気持ちがダイレクトに反映される楽器です。ひとつの音から「人間的感性」「音色の多色性」「個々の創造力」をかきたて、各々の世界観が生みだされます。そしてその世界観に触れ、大勢の人々と出会い、心を通わせ、自分の世界を広げていってくれます。嬉しい時も、悲しい時も、寂しい時も、幸せな時もバイオリンは、いつもあなたの隣で、一緒に音楽を奏でてくれます。そんな「一生のお友達になるバイオリン」との出会いを結び、そして共に奏で、その音色、音楽が、心の中の輝きとなり、皆様の生き甲斐になれたなら。。。そう願いつつ、このスクールをつくり、今日に至ります。年齢に関係なく音楽は、弾く力、聞く力、想う力、感じる力を培い、人生の宝になります。是非ご一緒にいかがでしょうか?
Our Faculty
鈴木 雅子 ホワイト
バイオリニスト / 校長
ARCM with Honours / The Singapore Music Teachers Association 会員
日本生まれ。4歳よりバイオリンを始める。9歳よりコンクールの全国大会へ出場し、9歳でソロリサイタル賞を受賞。東京にある桐朋学園大学音楽学部附属子供のための音楽教室在籍中、久保田良作教授と 齋藤秀雄教授へ師事。東京ヤマハホールでの皇太子殿下(当時)がご参列された演奏会での演奏をはじめ、数々の演奏活動を行う。1996年には英国王立音楽大学より奨学金を獲得し進学。同大学院の最優秀演奏者として、レオナルド・ヒアシュ教授のもとでさらに研鑽を重ね卒業の際に、最高栄誉賞つきソリスト・ディプロマを授与される。また、同大学の後援者であるエリザベス女王殿下ご列席の際の演奏も担当。20世紀を代表するバイオリン演奏家であるイツァーク・パールマンと共にマスタークラスへ参加。イギリスで様々なソロ、そして室内楽演奏の経験を積み、BBC交響楽団メンバーと共に「鈴木カルテット」のリーダーとして第一線で活躍した。シンガポールにおいて、「梁山泊と祝英台(Butterfly Lovers’)」を含むバイオリン協奏曲の演奏、2002年にはブラッデルハイツ・オーケストラと共にシンガポールエスプラネードコンサートホールのプレオープンで故リー・クワン・ユーシンガポール初代首相の臨席のもと演奏。現在は、元シンガポール交響楽団コンサートマスターであるアレキサンドル・スプテルや他のアンサンブルメンバーとしてソロ、アンサンブルの演奏公演活動を行っている。最近の代表的な公演は、「SAVE THE NORTH POLE(北極を救う)」モナコ、アルベール大公ご同席の会での演奏。日本の津波被害者への募金を募るため、シンガポール赤十字義援金チャリティー公演、「Music for our children, the hope of our future - Luca Stradivari Premier Concert」福岡での子供向けの公演「音楽の贈り物」などがある。その一方、当ヴィルトゥオーソ・ミュージック・センターの校長として活躍の場を広げ、若手育成にも力を注いでいる。自身のバイオリン指導歴40年以上のキャリアで当スクールの生徒達の指導にあたり、世界的に有名なアーティストによる学生のコンサートや講義・マスタークラスを積極的に企画するなど若手音楽家の育成にも力を注いでいる。当スクールの多くの生徒が ユーディ・メニューイン国際コンクール、パガニーニ国際バイオリンコンクール、べエニャフスキ国際バイオリンコンクールなどの有名な国際コンペティションで最優秀賞を受賞するなど、世界に通用する音楽家たちの輩出に貢献している。
アレキサンドル スプテル
バイオリニスト / SSO 元コンサートマスター(1993-2013)
1948年、南ロシア生まれ。父親が指揮者という音楽一家の中で育つ。5歳よりバイオリンを始め、さらに7年間ピアノを学ぶ。ロシアの著名なバイオリンマスターであるグネーシンロシア音楽アカデミーにて 1967年に高等部終了、そして1972年同校卒業。1980年、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー氏のもと、ソビエト連邦文化省オーケストラのリーダーとして起用され、10年間の長きに渡りその座に君臨した。ロジェストヴェンスキー氏から “類い稀に見る優秀なコンサートマスターかつソリスト” と称されている。1982年には指揮者ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー、アマン・アガジコフ率いるオーケストラのもと、バイオリン詩曲の初演を果たした。1986年、ロシア名誉芸術者としてメダル受賞。モスクワでは、リーダーそしてソロ奏者として数々の著名なオーケストラとの演奏活動を行なう。1993年9月から20年にも及ぶ2013まで、シンガポール交響楽団へコンサートマスターとして起用される前には、モスクワ交響楽団のリーダーも務めた。現在は、様々な演奏活動を行いながら、当スクールで若手演奏家の育成に努めている。
神田 由美子
チェリスト
日本生まれ。東京交響楽団の栄誉団員の鷹栖 光昭氏に師事。シンガポールに渡星後、シンガポールシンフォニーオーケストラのサブプリンシパルであった、有名なMrs. Herminia Ilanoに師事。2005年には、Trinity College London の ATCLディプロマを取得。シンガポールと日本でオーケストラと共演し、様々な教会でも公演を行う。また、長女は16年、次女は15年間、当スクールでバイオリンを雅子先生に師事。共に ATCLディプロマを取得し、現在は、NUS (National University of Singapore)で勉学にも励んでいる。自らの「バイオリンを習う子を持つ親」の経験から、子供の気持ち、親心のわかる講師として熱心に指導を行う。
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